8日:寒露・かんろ
秋も深まり、朝の冷気の中で冷たい露が結びます。日暮れが日一日と早くなります。
23日:霜降・そうこう
朝夕が冷え込んで、霜が降はじめます。高い山では紅葉がはじまり、ふもとへ降りてきます。
休眠期が近づき、樹木の生育は緩やかになります。病害虫を翌年に持ち越さないよう、落ち葉や剪定枝などはきれいに片づけておきましょう。
株回りの除草を行い、根元に木くずが固まった場所があれば、カミキリムシの被害です。幼虫が奥まで入らないうちに、専用のノズル式殺虫スプレーなどで早めに処理しておきましょう。
収穫の終わった果樹は翌年の生育を促進するため、お礼肥を与えておきましょう。キウイフルーツは収穫適期が分かりにくいですが、霜が降りるころまでに収穫します。
鉢植えの果樹は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。落葉すると、つい水やりを忘れがちですが、秋〜冬の太平洋沿岸は空気が乾燥します。定期的に土の状態を確認し、乾いたら鉢底までいきわたるように水を与えましょう。
朝晩の気温も下がり、秋咲きの宿根草が開花期を迎えます。開花期ではない宿根草は株分けや植え替えができますが、寒くなる前に十分根が張れるよう、早めに作業を済ませましょう。
夏花壇の後にパンジーやビオラ、秋植え球根などの植付けができます。秋植えの球根類(チューリップやスイセンなど)は、植え付け後すぐに発根するので、移植ができません。冬の間に間違って掘り返すことのないようラベルを立てて管理しましょう。
戸外で管理していた観葉植物は、冬越しに備えて室内に移動します。冬に向けて、水やりの回数を徐々に減らし、乾かし気味に管理すると、徒長を防ぎ、耐寒性が高まります。室内が乾燥する場合は、霧吹きなどでこまめな葉水を与えると環境の変化による落葉が減らせます。
最低気温が15℃になる頃にはほとんどの種類を室内に取り込みます。寒さに強い、デンドロビウムやシンビジウムは、霜の予報が入室の目安です。
気温が下がると植え込み材料が乾きにくくなります。寒い時期の水のやりすぎは根腐れの原因になるので十分注意しましょう。基本的に肥料は与えません。