2023年9月〜10月の園芸相談
昼間は残暑が厳しい9月ですが、日が短くなるにつれて夜温が下がってきます。草花や野菜の種まき、宿根草の株分けなど、秋の作業は適期が短いので、タイミングを逃さぬように行いましょう。
9月から10月にかけては台風も多い時期になります。気象情報はこまめに確認しましょう。
Question
Q-1
昨年、シャコバサボテンの花がまばらにしかつかなかったのですが、全部の枝に咲かせることができますか。
Q-2
まだ初秋なのに、バラの葉が黄色くなり、下から次々と落ちてしまいました。全体の1/3ぐらいしか葉が残っていません。肥料が足りなかったのでしょうか。
Q-3
サルスベリの細い枝が混みあって、花の付かない枝が多くなっています。剪定した方がよいのでしょうか。
Answer
A-1

シャコバサボテンは涼しくなり、日が短くなる秋に花芽を作るので、秋以降は夜に明るい場所に置くと、花芽がつきにくくなります。また、秋になっても葉が成長し続けている場合、先端の小さい新芽を摘み取ると、花芽がつきやすくなります。霜が降りる直前に室内に取り込み、窓辺など日当たりのよい場所で管理しましょう。蕾がついた株を移動させると落蕾、落花することがあるので、蕾の大きさが1p以下のうちは、できるだけ移動させないようにするとよいでしょう。
A-2

バラの葉が落葉しはじめ、黄色い葉に黒いぼやけたシミのような斑点が出ている場合は、黒星病の被害と思われます。黒星病は雨で誘発されるため、バラの生育期に雨の多い日本では、非常に多発する病害のひとつです。黒星病の病原菌は、被害茎や落葉した病斑上で越冬し、翌春、雨滴のはね返りなどにより伝染します。そのため、20〜25℃程度の比較的高温で雨が続く気候の時に多発するのです。黒星病は、早期発見と早めの対処が大切です。病害を発見したらすぐに変色した葉を摘み、落ちている葉も拾って処分します。(庭に残さずに捨てる)殺菌剤散布を行い、感染の拡大を防ぎます。鉢植えなら、なるべく雨に当たらないようにするのも効果的です。地植えの場合も、落ち葉の清掃と、土の跳ね返り防止に、株元にマルチング材を敷くなどの対処で被害を軽減できます。
A-3

サルスベリは、新しい枝を伸ばしながら、その枝先に花芽をつくり、夏から秋にかけて次々と開花します。生育は旺盛なので、長く剪定をしなかった木では細枝が混みあい、カイガラムシやすす病も発生します。冬〜3月頃までの落葉期に、前年に伸びた枝を切り戻し、樹形を整えましょう。
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