2024年3月〜4月の園芸相談
桃の節句がすぎると、窓越しの日光は暖かく、室内はすっかり春の陽気です。寒の戻りはありますが、4月ともなれば、桜が咲き始めます。気候が不安定な昨今、植物の生育は例年通りとは限りません。生育状況をチェックして、こまめな対応を心がけましょう。
今月はこんな質問が届いています。
Question
Q-1
観葉植物の「ウンベラータ」を育てています。順調に幹が伸びていますが、出てくる新しい葉が直径30p近く、大きくなりすぎて困っています。お店で見るような、小さめの葉を出させるにはどうしたらよいでしょうか。
Q-2
クレマチスのポット苗を買いました。鉢植えで咲かせたいのですが、植え付け方を教えて下さい。
Q-3
鉢植えのサザンカの花が少なくなってきたのですが、見てみると土も固くなっているようです。今、植替えをしたら、来年は花がたくさん咲きますか。
Answer
A-1
定番の観葉植物として普及している「フィカス・ウンベラータ」は熱帯アフリカ原産で、ベンジャミンやゴムノキと同じフィカス属に分類されます。ウンベラータは放置すると、ほとんど分枝せずに伸び、葉も大きくなっていきます。剪定を行い、枝数を増やすことで、枝数が増え、葉が小さくなってきます。 剪定には非常に強いので、葉がない部分まで切っても大丈夫です。背が伸びすぎた場合なども、剪定して枝を増やすとコンパクトな株姿にまとめることができます。
A-2
若い苗の場合、購入後1〜2年ほど鉢植えにして株を充実させると花が咲くようになります。植え付け適期は葉の出る前、2〜4月上旬ぐらいです。苗をポットから抜き、根を傷めないよう土を落とします。赤玉土など、粒状の土なら根鉢の底を崩すぐらいで大丈夫ですが、苗がピートモス主体の用土に植わっていた場合、洗い落とした方が後の管理が容易です。新しい用土(赤玉土4:鹿沼土3:腐葉土3の配合土)を鉢に入れ、支柱を立ててから苗をいれて周囲から土を足します。植え付け後は、濁り水が出なくなるまで十分に水をかけて下さい。
A-3
サザンカやツバキの植替えは、3〜4月が適期です。長く植替えをしないと根詰まりで生育が悪くなるため、花も少なくなります。固まっている根は軽くほぐして、一回り大きな鉢に植替えます。用土は赤玉土と腐葉土の混合(7:3)などがよいでしょう。緩効性の化成肥料を元肥に入れます。また、この時期に剪定も行えます。葉の付け根にある新しい芽を残すように、バランスよく全体的に弱めに剪定してみてください。
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