「杜のひろば」は、「百年の杜づくり」推進のために、仙台市の委託により公益財団法人仙台市公園緑地協会が運営するみどりの情報サイトです。

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2023年3月〜4月の園芸相談

桃の節句が過ぎると窓越しの日光は暖かく、室内はすっかり春の陽気です。寒の戻りはありますが、4月ともなれば桜が咲き始めます。気候が不安定な昨今、植物の生育は例年通りとは限りません。生育状況をチェックしてこまめな対応を心がけましょう。

今月はこんな質問が届いています。

Question

Q-1

鉢植えのクンシランを暖かい室内の窓辺で育てていたら、花茎が伸びずに葉の間の低いところで咲いてしまいました。肥料が足りなかったのでしょうか?

Q-2

鉢植えのアマリリスの花が終わりました。枯れた花と花茎は切りましたが、これらからの管理はどのようにしたらよいですか?

Q-3

ここ数日お天気がよかったので、窓辺で育てていたベンジャミンを昼の間だけ外にだしました。夕方には取り込んだのですが、数日してから葉が白っぽくなってしまい、落ちてくる葉もあります。

Q-4

観葉植物の「ウンベラータ」を育てています。順調に幹が伸びていますが、出てくる新しい葉が直径30cm近く、大きくなりすぎて困っています。お店で見るような、小さめの葉を出させるにはどうしたらよいでしょうか?

Q-5

鉢植えのサザンカの花が少なくなってきたのですが、見てみると土も固くなっているようです。今、植え替えをしたら来年は花がたくさん咲きますか?

Q-6

レモンを鉢で育てています。今、実がなっていますが、収穫時期と植え替えなどはどのようにすればよいでしょうか?

Q-7

クレマチスのポット苗を買いました。鉢植えで咲かせたいのですが、植え付け方を教えてください。

Q-8

秋から室内で育てていたコチョウランの株元から根が数本出てきて、鉢の外に10cmほど伸びています。切ったほうがよいのでしょうか?

Q-9

冬にシャコバサボテンの鉢植えを買いました。来年も咲かせたいのですが、どのような世話をすればよいか教えてください。

Q-10

最近、毎年ハナモモの花が終わって新芽が出てくると、新しい葉がちぢれ、赤や黄緑色になっていまいます。アブラムシかと思い殺虫剤を散布したのですが治りません。やはり病気でしょうか?

Answer

A-1

クンシラン

クンシラン

花茎の伸びないクンシラン

花茎の伸びないクンシラン

クンシランの花芽は前年の夏の間にできています。秋になり、一定期間の低温にあうと花芽が伸び始め、通常2〜4月くらいに室内で花を咲かせます。秋から初冬にかけて、1ヶ月半ほど夜間が10〜5℃くらいになる暖房のない室内で管理するとよいでしょう。その後は暖かい部屋に置けば早めに開花します。

冬の間も、水は表面の土が乾いたらたっぷり与えますが、肥料は春まで与えないでください。

A-2
アマリリスアマリリスの管理のポイントは、球根を太らせることです。真夏以外はよく日に当て、葉は自然に枯れるまで切らずに育てておきます。5〜10月頃までの葉が元気に育っている間は月に1回、置き肥を施します。晩秋に葉が枯れてきたら鉢のまま乾燥させ、春まで凍らない場所で保管します。乾かさずに、秋から冬の間も暖かい室内で水を与えながら管理すると、2〜3月には花芽が伸びて、一足早く花を楽しめます。

A-3
ベンジャミンベンジャミンなどの観葉植物は冬に室内で育てるため、弱光に慣れています。急に直射日光に当てたので葉が日焼けしたものでしょう。また、日差しがあるため暖かく感じますが、外気温はまだ観葉植物には低すぎます。だいたい八重桜が終わるのを目安に屋内の窓辺から戸外の日陰へと、何日もかけてゆっくり日光に慣らしていきましょう。さらに気温の上がった初夏からは、戸外の明るい日陰で管理するとよくしまった丈夫な株になります。

A-4
ウンベラータ

定番の観葉植物として普及している「フィカス・ウンベラータ」は熱帯アフリカ原産で、ベンジャミンやゴムノキと同じフィカス属に分類されます。ウンベラータは放置するとほとんど分枝せずに伸び、葉も大きくなっていきます。剪定を行い、枝数を増やすことで、枝数が増えて葉が小さくなってきます。剪定には非常に強いので、葉がない部分まで切っても大丈夫です。

背が伸びすぎた場合なども剪定して枝を増やすと、コンパクトな株姿にまとめることができます。

A-5
サザンカ

サザンカやツバキの植え替えは3〜4月が適期です。長く植え替えをしないと根詰まりで生育が悪くなるため、花も少なくなります。固まっている根は軽くほぐして、一回り大きな鉢に植え替えます。用土は赤玉土と腐葉土の混合(7:3)などがよいでしょう。緩効性の化成肥料を元肥に入れます。

また、この時期に剪定を行えます。葉の付け根にある新しい芽を残すように、バランスよく全体的に弱めに剪定してみてください。

A-6
レモン

レモンは果汁が充実する10〜4月頃が収穫時期なので、適宜切ってください。植え替えは気温が上がる4〜5月上旬に、軽く枝を詰めて培養土(赤玉土7:腐葉土3など)で行います。

霜の恐れがなくなったら、屋外で十分に日光に当てて育てましょう。

A-7
クレマチス

若い苗の場合、購入後1〜2年ほど鉢植えにして株を充実させると花が咲くようになります。植え付けの適期は葉の出る前、2〜4月上旬くらいです。苗をポットから抜き、根を傷めないよう土を落とします。赤玉土など粒状の土なら根鉢の底を崩すくらいで大丈夫ですが、苗がピートモス主体の用土に植わっていた場合、洗い落としたほうが後の管理が容易です。新しい用土(赤玉土4:鹿沼土3:腐葉土3の配合土)を鉢に入れ、支柱を立ててから苗を入れて周囲から土を足します。

植え替え後は、濁り水が出なくなるまで十分に水をかけてください。

A-8

コチョウラン

コチョウラン

根の伸びたコチョウラン

根の伸びたコチョウラン

「コチョウランの根が鉢の外に長く伸びている」ということは、根が空気を求めているということです。植え込み材が古くなっていたり、根が混み合って過湿になっている可能性がありますので、鉢の状態を確認してみましょう。

外に出た根はそのままにしても問題ありません。次の植え替えのタイミングで鉢に入れるか、見苦しいほど伸びた場合は途中で切り詰めることも可能です。

A-9
シャコバサボテン

シャコバサボテンは開花後に休眠期に入っています。春になり、桜が咲くころになると生育が始まりますので、この時期に植え替えを行いましょう。水はけのよい用土(例 小粒赤玉土4:パーライト3:腐葉土2:ゼオライト少々)が適します。まず、昨年伸びた茎節を1〜2節残し、枝先を摘み取ります。鉢から株を抜き、根鉢を軽く崩します。長すぎる根や黒い根は取り除き、根鉢を一回りほど小さくします。昨年より一回り大きな鉢に、ゴロ土などを入れてから植え付けます。

植え替え後は屋外の日陰に移し、十分に水を与えます。徐々に日光に慣らし、5月頃になったら肥料を与えましょう。

A-10

ハナモモ

コチョウラン

縮葉病

縮葉病

モモの縮葉病と思われます。モモやアンズ、ウメ、ナシなども発生します。この病気は、病原菌によって合成された植物ホルモンが、成長期の葉を異常成長させるもので、葉が開ききったあとは発生しません。病原期は枝に残り、翌春に雨で飛散して広がります。発生した葉はすぐに取り除き、落ちた葉も掃除しましょう。

前年に発病した場合は、芽吹き前にキャプタン剤(オーソサイド水和剤 80)を新芽によくかかるように散布しておきます。

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