「杜のひろば」は、「百年の杜づくり」推進のために、仙台市の委託により公益財団法人仙台市公園緑地協会が運営するみどりの情報サイトです。

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2023年1月〜2月の園芸相談

新年を迎え、どことなく春めいた雰囲気になりますが、寒さはこれからが本番です。1月〜2月の厳寒期でも比較的雪が少ない太平洋側では、屋外の鉢や花壇でも乾燥による被害に注意が必要です。

今月はこんな質問が届いています。

Question

Q-1

「バラは冬に枝を切る」と聞いたので、伸びすぎたモッコウバラを切り詰めました。今残っているのは芽のついていない太い枝や幹だけなのですが、来年花が咲くのでしょうか?

Q-2

シンビジウムの茎がいつの間にか伸びて、横向きにつぼみが伸びてきます。買ったときは上に伸びていたのですが、このままでよいのでしょうか?

Q-3

秋にフリージアとアネモネの球根を植えましたが、春にならないうちに芽が出てしまいました。どうしたらよいのでしょうか?

Q-4

日なたの窓際に置いたシクラメンが、全体的にぐったりしてしまいました。元に戻りますか?

Q-5

デンドロビウムの茎の途中から芽が伸びて、花が咲くのかと思ったら、根っこのような白いものも出てきました。このままでよいのでしょうか?

Q-6

昨年の暮れに購入したポインセチアですが、こらからの管理はどうしたらよいのでしょうか?

Q-7

「庭木に寒肥を与えたほうがよい」と聞きましたが、どのような肥料をどう与えたらよいのでしょうか?

Q-8

コチョウランを育てていますが、冬に出てきたつぼみが膨らまずに赤くなり、しぼんで枯れてしまいました。

Q-9

雪割草の苗を展示会で入手しました。庭植えで育てたいのですが難しいでしょうか?

Q-10

きれいに花の咲いたクリスマスローズを1月に買いました。寒さに強いと聞いたので玄関の外に置いていたのですが、花がすぐに茶色く傷んでしまいました。

Answer

A-1
モッコウバラ

モッコウバラは丈夫でよく伸びるツルバラです。他のバラとは異なり、冬に強剪定をおこなうと翌春の開花は望めません。古い枝から春に新しく伸びる枝を切らずにおけば、1年後には開花が見られるでしょう。

モッコウバラの伸びを抑えて開花させるには、花後に剪定を行います。花後であれば、古い枝まで切る強剪定を行っても、その後に伸びた枝に翌年花が咲きます。

A-2

シンビジウム

シンビジウム

シンビジウム(花茎を立てた状態)

花茎を立てた状態

市販されているシンビジウムは、花茎に支柱を立てて整えられています。自然の状態では花の重さで茎が垂れ下がる傾向があり、開花時に折れてしまうこともあります。下垂性の品種以外は、花芽の伸びに合わせて支柱で支えてやる必要があります。強く引くと折れてしまいますので、支柱にゆるく紐をかけて、数日かけて徐々に引き起こすようにしましょう。

A-3
アネモネ

秋植えの球根には、秋から冬に発芽する種類もあります。ムスカリやフリージア、ラナンキュラスやアネモネなどは、多くが秋〜冬のうちに発芽します。仙台近郊では、寒さで葉が傷む場合がありますので、鉢植えの場合は霜が直接降りない軒下や樹木の下で管理したり、花壇に不織布をかけるなどして保護すれば安心です。

霜柱を防ぐため、株元をバークチップなどでマルチングしたりするのも有効です。

A-4
シクラメンの葉や花茎がぐったりとしおれてしまったのは、水切れの場合がほとんどです。乾燥の場合は、新聞紙の上にシクラメンを横に寝かせて、元気な時と同じような姿に整えます。そのままきつめに鉢全体を巻き、粘着テープで留めます。バケツに鉢の深さまで水を張り、ドボンと半日くらい漬けて十分に吸わせれば復活できます。

A-5

デンドロビウム

デンドロビウム

デンドロビウムの高芽

デンドロビウムの高芽

茎の途中から伸びてくる芽は「高芽」と呼ばれ、花になり損ねてしまった葉芽です。親株の負担になるので手で取り外します。根も伸びているようなら、根の部分を水ゴケで包んで小さめの鉢に植えつけると、新しい株として育てられます。

A-6
ポインセチア

ポインセチアはメキシコ原産で寒さに弱いので、冬から春までは室内の日当たりのよい場所で管理します。冬の間は、ほとんど肥料を必要としません。土の表面が乾いたら、水を与えておきましょう。

仙台では5月頃に植え替えを行い、戸外に出すことができます。この時、茎を全体に切り戻しておくと枝数が増え、大株に育てることができます。

A-7
寒肥

寒肥は、通常1月〜2月の樹木の休眠期に施します。春の芽吹きや春から初夏に成長するための栄養源となり、基礎体力を作ります。油かす、鶏ふん、骨粉などの微量要素を含む有機質肥料や、土質をよくする堆肥や腐葉土と同時に施すとよいでしょう。

樹木の場合は、木の枝先の真下に当たるあたりに根の先端があります。樹冠の下付近に3〜4箇所、深さ30cm程度の穴を掘るか、円形に溝を掘って施します。休眠期なので、多少根が切れても構いません。

A-8
コチョウラン

コチョウランの花芽がしぼむ場合、まず考えられるのは温度や湿度の不足、空気の滞留です。開花させるには、最低温度15℃が必要です。加湿器を使用したり、鉢の近くに濡らしたタオルを干すなどの工夫で室内の湿度を上げ、居間など人の出入りが多く、空気が流れる場所に鉢を置くなどの対策を行います。

また、水やり過多による根腐れでも同じような症状が見られます。鉢を揺らして株元がぐらついているようであれば、根腐れを起こしている恐れがありますので、春に植替えを行いましょう。

A-9

雪割草

雪割草

雪割草(スハマソウ)

雪割草(スハマソウ)

雪割草(ミスミソウ類)は、落葉樹林の積雪のある環境を好むの山野草です。したがって、冬の乾燥と夏の高温多湿を避けられるように工夫すれば、屋外の庭でも栽培できます。夏の日差しが避けられる落葉樹の陰に20cm程度の深さまで掘って、日向土など硬質の用土7割と腐葉土3割を混合した用土で植え付けます。乾燥は好みませんが水分の停滞も嫌うので、ロックガーデンや斜面にするなどの工夫も効果的です。、

A-10
クリスマスローズ真冬の園芸店で販売されているクリスマスローズの開花株は、温室で加温されて開花している場合があります。このような株が戸外の強い霜に直接あたると、淡い色の花などは霜焼けをおこしたり、茎が横に倒れてくる場合があります。購入後しばらくは、夜間のみ加温していない玄関に入れるなどして慣らしていくとよいでしょう。

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