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2021年5月〜6月の園芸相談

さわやかな気候の訪れとともに、樹木や宿根草など多くの植物が開花期を迎えます。冬越しを終えた植物が生育期に入り園芸作業も多くなります。気温の上昇とともに病気や害虫の発生も多くなる時期。

今月はこんな質問が届いています。

Question

Q-1

母の日にアジサイの鉢植えをもらいました。鉢植えのまま育てたいのですが、これからどのような管理をすればよいのでしょうか?

Q-2

庭に植えてある古いキリシマツツジの幹に、ペラペラしたコケがたくさんついてしまいました。そのせいか、年々花数が減って勢いがありません。コケを取る薬はないですか?

Q-3

クンシランの花が今年もきれいに咲きましたが、葉の向きがバラバラで不格好です。葉をきれいに揃えるにはどのようにすればよいのでしょうか?

Q-4

ハナミズキに毎年うどんこ病がでています。今年は被害がひどく、かなり落葉してしまいました。

Q-5

スイセンが、葉ばかり茂ってあまり花が咲きませんでした。以前はたくさん咲いていたのですが、どうしたのでしょうか?

Q-6

ジャーマンアイリスの苗を花壇に植えると、1年目は咲くのですが秋頃には腐ってしまいます。消毒のため土には石灰を撒いてから植えるのですが、うまくいきません。

Q-7

シンビジウムの花がひと茎に数個しか咲きませんでした。たくさん咲かせる方法はないでしょうか?

Q-8

クリスマスローズの夏越しが心配です。以前も夏に枯れてしまったことがあるので、夏の管理方法を教えてください。

Q-9

昨年、青いアジサイの鉢植えを地植えにしましたが、今年は買った年と花色が違ってきたようです。もとのきれいな青に戻せますか?

Q-10

バラの新芽やつぼみのついた枝が、先端近くで突然しおれてしまいました。どうしてでしょうか?

Answer

A-1
アジサイの鉢植え

今年買ったアジサイの鉢植えを翌年も咲かせるには、花がら切りと植え替えが大切です。花が傷んできたら、まだ色があっても早めに切り取ります。葉が3〜4節程度の株なら花だけ切り取ります。その後すぐに大きめの鉢に植え替えましょう。

元の鉢が5号なら7号くらいの鉢にします(号数×3cmが直径)。元の根を崩さず、そのままゴロ土は入れずに混合した用土(赤玉土・小粒8:完熟たい肥2)で植え付けます。十分に水を与え、明るい日陰で管理しましょう。夏前に固形肥料をあたえ、秋まで葉が傷まないように維持します。

植替えの目安は2年に1回程度です。

A-2
ウメノキゴケ

幹に付いているコケのようなものは「ウメノキゴケ」と思われます。地衣類と呼ばれる、菌類の中に藻類が住み着いた共生生物で、木から栄養を取るわけではありません。樹勢が弱って樹皮の新陳代謝が落ちるとウメノキゴケは育ちやすくなり目立ってくるのです。

この場合、必要なのは薬剤散布ではなくツツジの樹勢回復です。木の周辺の土壌を入れ替え、細根の発達を促しましょう。枝張り下の外側を同心円状に堀り、新しい用土に入れ替えます。赤玉土の中粒、鹿沼土を等量混ぜたものを使います。春の3月頃か、花後すぐが適期です。作業後は土に十分水を与え、梅雨に入るまでは週に1回ほど水やりをすると新しい根が出て、育ちが良くなります。

A-3
クンシラン植物の葉は光の当たる方に伸びます。鉢の置き場所を頻繁に変えたり、狭い場所で暗くなるようなところに置いたりした場合は姿が乱れます。2〜3週間に1回、鉢の向きを180度変えるように管理するとよいでしょう。

A-4
ハナミズキ

粉をふったように葉の表面が白くなる「うどんこ病」は、ハナミズキによく見られる病気です。病原菌(カビの仲間)は落葉や土中で越冬し、翌年の新しい葉に付着して再び発病します。これを防ぐには、早期発見による防除で被害を広げないことと、落葉を集めて庭に残さず処分することが必要です。

ハナミズキのうどんこ病は花後に新芽が展開したころ発生します。毎年発生する場合は、予防効果のあるモレスタン水和剤などを散布するとともに込み合った枝の整理などを行い、病気の発生しにくい環境を整えていきます。

A-5
スイセン

スイセンは3〜4年間植えっぱなしにしたほうが群落となって花期も早まりますが、4〜5年以上植え替えをしないと葉が込みすぎて日光不足になり、小球ばかり増えて花がさかなくなるので、花立ちが悪くなったら植え替えをします。その場合、葉が3分の2程度黄ばんだ頃に掘り上げ、雨の当たらない場所で1ヶ月くらい陰干しをしてから保管しておきます。

9月頃に、施肥をした花壇に定植しましょう。

A-6
ジャーマンアイリス

ジャーマンアイリスは乾燥した水はけの良い土を好みます。多湿な環境で株が弱っていると軟腐病などの病原菌が入りやすく、発病すると溶けるように枯れてしまいます。新しく栽培する場合は、小粒の軽石などを混ぜて用土の排水を良くしておくことと、浅植えにして根元や根茎が地表に出るようにして乾きやすくしておきます。石灰分を土に与えておくことも病気の予防になります。

なお、一度病気の出た土壌は毎年発生する場合が多いので、別の場所に植え付けるようにします。

A-7
シンビジウム

花をたくさん咲かせるためにはちょっとしたコツがあります。シンビジウムの花は、春から伸びた新芽が秋までに充実し一人前に育った株元から伸びた花茎に付けます。新芽は株元の太っている部分の基部から数本出ますが、そのまま放っておくとたくさんの新芽が伸び、秋になっても未熟な株で生育が止まってしまいます。

花を咲かせる株に育てるには、一つの株元に1本の新芽を育てるようにしましょう。株が3つあれば新芽も3本残してみてください。もちろん肥料は7月までしっかり与え、真夏は日陰に置き、9月上旬までは水やりを毎日行ってください。

A-8

クリスマスローズ

クリスマスローズ

クリスマスローズ

棚におかれたクリスマスローズ

クリスマスローズの栽培は、日本の蒸し暑い夏を乗り切ることがポイントとなります。まず、本格的に暑くなる前の5月末までに株を養生し、体力をつけておきます。植え付け、植え替えは桜が咲く頃までに済ませ、しっかりと根付かせましょう。株元が土に埋まらないよう浅く植え付けます。

6月以降、気温が上がると生育は止まって休眠状態になります。そのまま株を維持するよう、肥料を止め、日陰でやや乾かし気味で管理します。夏に枯れる原因としては、多湿による根腐れや軟腐病などの病気によることが多く、水やりは鉢の用土が中まで乾いてから与えます。長雨の場合は鉢を軒下に移すなどするよいでしょう。秋の彼岸過ぎから夜の気温が下がるにつれて、生育が再開します。

A-9
アジサイアジサイは土壌の酸度の違いにより発色が変化します。赤系の品種は中性から酸性で紫に、青系の品種は中性からアルカリ性で紫に変わります。本来の花色を出すためには、赤系品種には腐葉土、青系品種にはピートモスを用土に混入します。また、3月〜6月頃、肥料としtえ赤系品種には過リン酸石灰を、青系品種には硫酸カリ1,000倍液を10日おきぐらいで施します。

A-10
バラクキバチ

バラの新梢が急にしおれるのは「バラクキバチ」の被害でしょう。柔らかい茎の先端近くに親虫が産卵し幼虫が芯を食害します。被害の出た枝は切り取って処分し、ツボミのついた枝は花首近くをリボン状に紙やテープで巻いておくと、親バチの産卵を防ぐことができます。

茎が固まればもう被害は受けなくなります。

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